バレーやバスケなどの国際大会に採用されている製品が多いので、テレビ中継でセノーのロゴを見つけることができるのは自慢ですね。セノーはいい意味で真面目に一所懸命モノづくりをしている会社です。「こういうものを造りたい」という意欲と強い意志があれば、その実現に向けてチャレンジができる環境です。
今日の午前中は本社で開発図面の確認作業。
午後は開発中の試作品の組み立て確認と加工現場の要望をヒアリングするため、工場があるセノテックに向かいます。今回は第2次試作の組み立てで、製品として世の中に出るまで、第3次・第4次と試作を重ねていきます。
開発本部で14年、製品の開発に携わっています。入社して最初に携わったのは体操器具でした。そこからトレーニングマシンの開発や防球ネット、バスケットゴールといった施設に取り付けて使う製品を担当しました。5年ほど前からバレーボールの支柱やネットの開発を中心に仕事をしています。担当製品が変わった時は新しく知識を身につける必要がありますが、これまでの担当者に聞いたり、過去の図面を参考にしたり、ときには試合の視察に出かけたりして勉強しています。
開発の仕事は、お客様の「こうしたい」という思いを形にしていくのが仕事です。「軽くしたい」「丈夫にしてほしい」という概念的な要望から目標数値(重さや強度)を設定して、実際に造れるか検証していきます。そこから図面に落とし、試作品を作るのですが、最初の試作品(第1次試作品)ができあがるときはドキドキします。第1次試作品は、思い描いていたものと全く違うものになってしまうこともあるのですが、お客様の要望と加工現場の声を聞いて、自分のアイデアを形にしていく作業は開発の仕事の楽しいところです。
就職活動をしているときからスポーツに関わる仕事がしたいと思っていました。まだ実現できていませんが、運動理論に基づいた練習器具を造ってみたいと思っています。たくさん練習した人がその分だけうまくなったり、その器具を使って練習をすることで少しでも技術が上達するようなものです。スポーツは結果が重視されてしまう側面があるので、たくさん練習しても上手くいかずに悔しい思いをしている方が多いと思います。努力したことが結果に反映されて、スポーツが楽しいと思ってもらえる製品をつくれたらいいなと思っています。